ペンを額に

霜月のブログ。当ブログは記事に大いに作品のネタバレを含みます。合わない方はバックしてください。

本好き 二次創作

ナーエラッヒェは考える

わたくしはナーエラッヒェと申します。アウブ・コリンツダウムの第一夫人です。周囲からはよく、王族という身分から中領地の領主一族に身分が落ちたことを憐れまれますが、わたくし自身としては今の環境は以前とあまり変わらないといった印象で、気落ちする…

ジークリンデ様

ハンネローレを領内に留まらせることとなったジークリンデ様のお考え。(捏造・妄想が凄い。二人がどこにいるのかは謎。きっと密談に適してる場所) 「ハンネローレ、貴女は領内に留まりなさい」「お母様……?」「貴女がダンケルフェルガーにいる限り、アレキ…

女神の化身のおわす領地

私の女神の化身は今日もお健やかにお過ごしだろうか。あの麗しい方が今日も晴れやかに微笑んでいることを自身の幸せよりも祈っている。 アーレンスバッハの終焉。新領主が立ったこの領地には、始め様々な情報が飛び交った。私は真贋合わせて膨大な量の情報を…

勘違いは続くよどこまでも

モブ「ローゼマイン様、こちらの魔術具を……」マ「もうお守りは十二分に持っていますので結構ですよ^^」モブ(´・ω・`)シュン マ「フェルディナンド様?何故か皆さんお守りをわたくしにくれようとするのです。わたくし、お守りマニアだと思われているのではないで…

ランツェナーヴェの上級貴族・文官

約20年間、開きっぱなしだった国境門がその日、閉じられた―――――― 王宮から見える国境門は針の穴のように小さいが、それが脈動するように淡く光りだしたのが深夜。皆がジェルヴァージオ様がユルゲンシュミットを掌握されたのだと歓喜に沸いた。ジェルヴァージ…

彼女とは ②

彼女のしていることは一見して意味不明である。だが説明を聞けば、一応の納得は出来ることが多い。許容出来るかどうかは別として。ローゼマインは主観的なものの考え方しか出来ぬ。自分がとった行動が他人からどのように見えるかいまいち理解していない。こ…

彼女とは ①

ローゼマインの夢の世界では身分が分かたれていないと聞いたときは驚いたが、なるほど、彼女の行動を見れば本当のことであるのは事実なのだろう。彼女の前では、身分に関わらず様々な者が救われていた。時には、たいして得にもならなそうな相手まで救ってい…

二人のフェルディナンド③

男が出て行ってからしばらくすると急に瞼が重くなるのを感じた。 「ああ、帰るのだな」と自然と理解した。 すぐに意識が途切れるものだと思っていたが、なかなかそうはならない。 行きは急だったが、帰りはゆっくりらしい。 規則性が全く分からないが、神々…

二人のフェルディナンド②

未来の事象を、過去の自分に話し過ぎるのも良くはない。 領主不在の城を預かっていたところ、執務中にここに飛ばされたことを話した。「とても信じられるような話ではない」全てを聞き終えた後、男はそう言い放った。「しかし、魔力が同じであるならば其方が…

二人のフェルディナンド①

アレキフェル meets エーレンフェル ================== 城の転移陣でローゼマインが貴族院に行くのを見届けたのが数週前。 アウブの不在期間中に執務をこなしていたときのことだった。突然強烈な眠りが襲ってきて、私の記憶はそこで途切…

十二国記パロ

虚弱な麒麟・マインが倒れるたびすわ失道かと大騒ぎになり真っ当な施政を敷いてる王・フェルディナンドの眉間に物凄い皺が出来る。マインはよく倒れるけど失道に罹ったことは一度だって無い。因みにマインは英の麒麟だから、栄麟と呼ばれます。フェルディナ…

現パロ

ジル「フェルディナンド、お前彼女とかいないのか?」フェ「……口ではなく手を動かしてください、社長」ジル「俺が紹介してやろうか!」フェ「仕事で手一杯ですので必要ありません」 〜〜〜一月後〜〜〜 フェ「結婚することになりました」ジル「ハァ〜〜〜〜…

巻き込まれ事故

フェルディナンドの女神一途な姿が領主会議中の社交でからかわれる。 フェ(^^)「やはり、アウブ・エーレンフェストとは兄弟だからでしょうか……性格が似るようですね」ジル(^^;)「(フェルディナンドと自分が似ているとか初耳なんだが?むしろ真逆なんだが?…

アーレンスバッハの第三夫人【特殊プレイ】

「ゲオルギーネ、今宵其方を我が袖に隠そう」「ギーゼルフリート様。嬉しゅうございます」星結びを終え、わたくしはアーレンスバッハの第三夫人になりました。 誰がこんなものになりたかったというのでしょう。 心中とは真逆の表情を作り、頬を染めアウブを…

殺し屋一族

●ジルヴェスター(コードネーム:領主) 仕事を皆に振り分ける。本当は自分が動きたい。 フェ「其方は事務所にいろ!」●フロレンツィア(貴婦人) 消音銃での殺害を得意とする。 ジル「フロレンツィアを怒らすと恐いぞ?」●ヴィルフリート(騎士) 事故死を…

盤上遊戯(ユストクス視点)

領地名が変わり、フェルディナンド様の肩書が中継ぎアウブの婚約者から初代アウブの婚約者となると、ものの見事に周囲の貴族たちのフェルディナンド様への対応が変わった。主にとってこちらで過ごしやすくなったことは非常に好ましいことだが、全くもって面…

【死にネタ】領地を癒やした後

全ての魔力を使い切り、ローゼマインはぱたりと動かなくなった。 いくら呼びかけても、その瞼が開かれることは無い。 首筋に手を当てる。魔力の流れなど無かった。 ローゼマインの体を抱きしめた。 あらん限りの力を込めれば、腕の中で鈍い音がした。 おそら…

ディートリンデ姫

あるところに たいそう美しい姫君がおりました。名を ディートリンデ姫と言います。彼女は 美しいばかりではなく 優しく賢い姫君であったため 城中の者たちから好かれておりました。ーーーーーーーある日 ディートリンデ姫は 父王さまに呼び出されました。 …

日記

エグランティーヌは隠し部屋に入り日記を書き始める。今日は何を書こうかしら? そうだわ、彼について書きましょう。フェルディナンドについて―― エグランティーヌが日記をつけ始めたのは10歳の頃からだった。 (母親としての)祖母に、貴族院入学のお祝いと…

束の間の平穏

「フェルディナンド様!フェルディナンド様!」妻が胸を叩いてくる。 彼女にしては早起きではないか?一体何事だろうか。「うふふん!わたくし良いコトを思いついたのです!」彼女の言う良いコト、は大抵良いコトではない。 彼女の思い付きは利を齎す以上に…

入れ替り

目が覚めるとフェルディナンド様だった。 まだ薄暗い早朝。 まず体の違和感があり、瞼を開けると顔にかかる髪の毛が水色だった。後ろにフェルディナンド様でもいるのかと思って振り向けば眠っている自分がいた。パニックである。幽体離脱!?起き上がろうと…

アウブ・アレキサンドリアの側仕え見習い【自分語り】

わたくしはラーデンリーと申します。アウブ・アレキサンドリアの側仕え見習いでございます。 アウブには成人した側仕えが三人、側仕え見習いが四人います。 普通領主ともなればもっと側仕えを召し上げても良いものですが、新領地であり信頼出来る家柄・人物…

抱っこ

フェルディナンドによってお姫様抱っこ移動のロゼマ 「う~、お姫様抱っことか恥ずかしいです」 「いや、君は姫ではなくアウブだが」とマジレスされる

!注意!【誘拐・殺人】フェルが犯罪を犯しているので、無理な人は読まないように。なんでこんな話作ったか謎

今日もローゼマインはくるくる動く。彼女を誘拐したのは5年前。 夢に出てきた、あの少女に似ていたからだ。 彼女の両親は未だ愛娘を探しているだろうが、もはや彼女は両親のことなど忘れたように私に優しく微笑みかける。 ストックホルム症候群と子供特有の…

二人

いつまでもこの関係が続くと思っていた。 私は師匠。君は弟子。 領地は違えど私たちのゲドゥルリーヒはエーレンフェストだ。 貴族院の四年。君からの連絡はㇷ゚ツリと途絶えた。 賑やかな領地対抗戦。 忘れ去られたように君だけがいなかった。いつまでもこの…

ムレンロイエ【救いなし】

わたくしはムレンロイエ。 インメルディンクの領主候補生です。今年でわたくしは貴族院を卒業いたします。なんだか無性に張り切ってしまいますわ。わたくしの嫁入り先はお父様がお探しになって、オースヴァルトの次期アウブに第一夫人として嫁入りすることが…

一角獣

【寮にて】アレキサンドリアの初代アウブとしての就任式を明日に控えた大事な夜、寮にあるアウブ専用の部屋でローゼマインは首を傾けた。「ねぇ、リーゼレータ。あちらに何か感じませんか?」「北西の方ですか?わたくしは特に何も感じません。あちらは貴族…

砂の城

ピッ……ピッ……ピッ……耳元で一定間隔に音がする。 うるさいなぁ あれ?私何してたんだっけ? 「容態は?」 「バイタル正常に戻りつつあります。しかし血圧が……」 頭の上で誰かが会話してる? 子守歌、みたいだな。 ああ眠い…… ===============…

ッツェ×フェ

「フェルディナンド様、大好きです!」 「どうせ私のディッターが目当てなのだろう」 「いえ!そんな……ことは、いえディッターも含めてフェルディナンド様が大好きなのです!」 「ディッターをしない私でも、其方は私のことを好きだというのか?」 「!?!…

悪辣シュミルに気を付けよ!

私はダンケルフェルガーの領主候補生、リンツヴァルター。 貴族院の四年生だ。どうやら、今年隣領のアレキサンドリアから領主候補生が入院するらしい。 そのためダンケルフェルガー寮内は少し騒がしい。「礎を賭けた戦いで名を馳せたアウブ・アレキサンドリ…