ペンを額に

霜月のブログ。当ブログは記事に大いに作品のネタバレを含みます。合わない方はバックしてください。

ジークリンデ様

ハンネローレを領内に留まらせることとなったジークリンデ様のお考え。(捏造・妄想が凄い。二人がどこにいるのかは謎。きっと密談に適してる場所)


「ハンネローレ、貴女は領内に留まりなさい」

「お母様……?」

「貴女がダンケルフェルガーにいる限り、アレキサンドリアがダンケルフェルガーを滅ぼすことはないでしょう」

「突然、何を言い出すのですか!?アレキサンドリアがダンケルフェルガーを滅ぼすなんて……そんなことあり得ません!」

「一度あることは二度あると言います。アレキサンドリアが今後どこかの領地を制圧しないと、なぜ言えるのです?」

「それは……。ローゼマイン様は理由なくそのようなことをする方ではありません。それにわたくしは婚姻で外に出るのではございませんでしたか?」

「ハァ……。ハンネローレ、それでは理由があればローゼマイン様は他領を制圧すると言っているようなものです。それに貴女の婚姻は常に領地の都合で決まるもの。変更は当たり前に起こります」

「ダンケルフェルガーがそんなに簡単に負けるでしょうか……?」

「肉体を伴わない戦いもあります」

「……」

「常に最悪の事態を想定しておかなければ、布石を打つことも出来ません」

「……はい」

「仮にアレキサンドリアがダンケルフェルガーの敵になりこちらが敗れることがあったとしても、領内に貴女がいれば彼らはこの地と住人を貴女に任せようとするのではないかしら?ダンケルフェルガーの男を抑えるにはダンケルフェルガーの女が必須ですからね」

「……」

「それがどのような仕様であれ、我がダンケルフェルガーの血は絶えないということです。もちろん貴女がいることによってアレキサンドリアとダンケルフェルガーを初めから対立させないという思惑もあります」

「お母様、お母様のおっしゃることは理解いたしました。……では、わたくしの結婚相手はどなたになるのでしょうか?」




(おわる)



ジークリンデ様にとって、アレキ夫妻は未知数だと思うんだよね。
しかも、ロゼマはツェントの名捧げ石を持ってる。そしてダンケルフェルガーはツェントの剣。
つまりロゼマ>エグラン(ツェント)>ダンケルじゃない?
表向きは対等だけど、いくらでも保険はかけたいところ。
その保険の1つがハンネローレだと思うんだよね。
ダンケルフェルガーにとってアレキは味方だと心強いし、敵だと恐ろしい。
しかもアレキにはディッター常勝のフェルがいるし。
ジークリンデ様はアレキサンドリアが結構な暴君になったとしても、ダンケルフェルガー(家名)の血が途絶えないような対策としてハンネローレを領内に留まらせたんじゃないかな~と想像しました。