「ゲオルギーネ、今宵其方を我が袖に隠そう」
「ギーゼルフリート様。嬉しゅうございます」
星結びを終え、わたくしはアーレンスバッハの第三夫人になりました。
誰がこんなものになりたかったというのでしょう。
心中とは真逆の表情を作り、頬を染めアウブを潤んだ瞳で見つめます。
こんなお父様よりも年嵩の男性と……。
「さぁ、楽にしなさい」
「あ、ん」
体を無遠慮に撫で回され、乳房を揉みしだかれる。
わたくしの夫は他にいたのに。
わたくしが選んだあの人がいたのに。
全てが滅茶苦茶に壊されてしまった。
ゲオルギーネの心を映すように、解かれた髪はバラバラと散った。
幾度目かの夜。
今まで排泄器官だとしか思って無かった部分を不意にやわやわと刺激された。
「!?」
「フ……第一夫人や第二夫人は許してはくれなかったのだよ」
困ったものだ、と言いたげに微笑みながら指がどんどんと侵入してくる。
「私の可愛いゲオルギーネ、全てを私に委ねなさい」
「ギーゼルフリートさま……!」
「気持良くなる術は心得ている。安心せよ」
ゲオルギーネの返事を待つことなく、そのまま後孔深くまでぐっと指が差し込まれた。
「嫌ぁ……!」
思わず涙が流れてしまったが、それすらも彼にとっては愉悦であったらしい。
「ゲオルギーネ、美しいぞ」
そのまま中を解され、とうとう剣まで咥え込まされる。
「あっ!……あ、許して、くださいま……」
いやいやと首を振れば、興に乗ったのかさらに激しく抽挿される。
涙がさめざめと流れ続ける。
エーレンフェストのアウブになるはずだったわたくしが、こんな娼婦のように扱われて……!
こんな扱いを受けていると誰に話すことも出来ずに……!
妻は夫に尽くすものだと、誰が決めたの……!
もう、嫌。
嫌なの。
「ああ!ゲオルギーネ……!」
今日もあの男がやって来る。
わたくしはとっておきの微笑みを用意して、わたくしを辱める者を歓迎した。
「お待ちしておりましたわ、ギーゼルフリート様……」