ペンを額に

霜月のブログ。当ブログは記事に大いに作品のネタバレを含みます。合わない方はバックしてください。

三四郎について・続き

三四郎
お金にも
恋人にも
感情にも
社会にも
組織にも
場所にも
時間にも
何ものにも
縛られない。

縛られることを望んでいない。


ある程度は縛られている。でも全部は明け渡さない。


もちろん三四郎も人だから、縛られることのほうが多いと思うけど
イムリミットを設けてる。




三四郎の理屈は分かるんだけど、分かるんだけど……。


分からない(笑)



世界は不確かなことだらけで、決まった価値なんてない。
自分がどこにいて、何をして、どう生きて、どう死ぬか。
正解もないし、不正解もない。
そういう、漠然とした思考があるんじゃないのかなぁと思うんだけど……


一時的な仲間
一時的な恋人
一時的なお金


そういう、いつかは終わってしまうモノ、目の前にあるモノだけを、今だけは見つめていたい。

目の前の、自分の手の中だけの、小さなスペース。それしか守れないし、守らない。



明日敵となる今日の味方と肩を組み、笑う。

自分の仲間を大勢殺した人間を守る。



三四郎の生き方を想像すると「混沌」しかない。

だから分からない。