ペンを額に

霜月のブログ。当ブログは記事に大いに作品のネタバレを含みます。合わない方はバックしてください。

カデンツァ3

カデンツァを読んでいます。

カイと三四郎の関係について考えざるをえないwwwww

「バディ」

私的にはこの単語もあまりカイと三四郎に向いてないんですよね(笑)
本当にごめんなさい。


浮かぶ単語は

「好敵手」・・・・かな?うーん?


お互いに何か戦っていて同士といえば同士だけど、敵と言えば敵。


よく戦国武将とかで「尊敬に値する敵」「あの敵は好きだ」「あいつ(敵)はそんな卑怯な男ではない!」とかってあるじゃないですか、敵対関係にあるけれど、相手を一人前の「男」として認めている。自分と戦うに相応しい。否、あの相手には自分が相応しい。


二人はそんな感じだと思っています。

そして生まれも思考も立場も違いすぎる彼らが「生き方」を戦場にしているので、すんごくヤヤこしい物語になっているんだと思います。



カイは三四郎に一人前の「男」として認められたいのではないのかね


今までカイは「人間」よりは「月人」として見られ、
「男」よりは「オンナ」としてみられた。


だから

自分を当たり前の人間として見る「三四郎」は間違いなく「人間」で
自分を当たり前の男としてみる「三四郎」は間違いなく「男」

うーん、なんというかカイにとって三四郎は初めての「人間」で「男」
だったのでは

カイにとって「ルナン」も「オンナ」も当たり前の状況のなか、三四郎から与えられた「人間」と「男」はありえないくらいありえない出来事だったと・・・


カイを「人間の男」としてみる人間こそカイにとって本当の「人間の男」だった、

みたいな。





その人から「人間」として接せられたカイは次に自分が一人前の「男」であることを認てもらいたかったんだと思う。

自分が認めた相手から自分も認められたいって普通にある感情だとおもうんですけど・・・


でも(どんなに言い繕ったところで)カイの、汚れ役を自分じゃない月人に押し付け成果を得ようとするやりかたは三四郎を失望させたのだ。


三四郎は「男」としてそんな卑怯な「男」を許せなかった。

カイにとっては尊敬する、お互いに高め合う存在から「こんな卑怯な奴だったとは思わなかった!」と侮蔑・嘲笑・嫌悪・失望・怒り・悲しみ・恨み・嘲りを一気にたたきつけられて大ショックみたいな?