ペンを額に

霜月のブログ。当ブログは記事に大いに作品のネタバレを含みます。合わない方はバックしてください。

藍君目線で

僕の家族は三人だ

僕とカイ、それから三四郎

本当はカイと自分の二人きりと言いたいところなんだけど、昔言ったらカイが凄く悲しそうな顔をしたんで言わないようにしている
三四郎はさ、血の繋がった実の父親なんだよね
でも僕はそんなの認めてないから”三四郎”としか呼ばないし、父親とも思ってない
だから三四郎は家族であっても、父親じゃあないんだ
屁理屈だって?知ってる

血の繋がってないカイが僕の一番の家族で、とても大切な人
カイはね、月人なんだ
それに月の統治者だから有名人
そんな人がなんで僕の家族なのか?
答えは簡単
僕はカイに育てられたんだ
カイと三四郎は、あ~、恋人、みたいな関係でさ
三四郎は僕をカイに丸投げしてるって話
丸投げしてくれて本当に感謝してるよ!三四郎に育てられるなんて天地がひっくり返っても嫌だからね!

カイは不思議な雰囲気を纏っていてる人だ
優美で優雅、繊細で柔らかなのに、全体を見ると凛然としている
忙しいはずのカイが僕のために少なくない時間を割いてくれるのは、正直愛されてるなぁって思うよ
僕の不安や怒り、悲しみを癒して幸せや安らぎを与えてくれるのは何時だってカイだった。カイだけが僕の本当の家族なんだよ

頭脳明晰、沈着冷静、文武両道、容姿端麗を地で行くカイだけど、三四郎が帰ってくると様変わりする
正直三四郎と言い争ってるカイはあまり好きじゃない
モヤモヤするんだよね
カイを怒らせている三四郎にもムカつくし

怒ったカイは本当に怖い
いつもは薄っすらと赤い燐光が瞳に映るくらいなんだけど
三四郎相手だと、もう真っ赤
その瞳を綺麗だと思う自分と思いたくない自分がいる

カイが、さ
三四郎を好きなことは分かってるよ、嫌でも
だって三四郎を視線でいつも追いかけてるし、瞳の虹彩が複雑に輝いてる
目は口ほどにものを言うって諺をまざまざと見せつけられた瞬間だよ
三四郎なんか月に入国拒否されれば良い!

ふふん、三四郎を犯罪者として捕まえれば万事解決じゃないか?
カイは少し悲しむかも知れないけど、もしかしたら気持ちが冷めるかもしれないし
フン、僕とカイの間に三四郎はいなくても良いんだよ



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三四郎とカイの戯れのケンカしか見たことがない藍君でした
マジ喧嘩の後の萎れカイをみれば藍君の意見は変わると思われますw