ペンを額に

霜月のブログ。当ブログは記事に大いに作品のネタバレを含みます。合わない方はバックしてください。

あなたは倒れた派?いなくなった派?(今回書いたのは”いなくなった”だけど、私は倒れた派)

アレキサンドリア寮の自室で寛いでいるとユストクスから至急のお手紙が来た。
すぐに領地に戻って欲しいという内容のそれに胸騒ぎを覚える。
フェルディナンド様でも手に負えない事態なんて、わたしの手にも余るだろう。

転移陣で城に戻ると目の前にはすでにユストクスがいた。
おそらく手紙を出してから今までずっとここにいたのだろう。

「おかえりなさいませ、アウブ」
「ええ、只今かえりました。ユストクス」

焦りを表に出さないように、けれども何が起こっているのか目線で問いかければ、今はいけないとでもいうように少し首を振られた。

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つまり、ユストクスの話を総括すると執務室で忽然とフェルディナンド様が消えたらしい。

「忽然とですか?フェルディナンドがフェアベルッケンを使ったとかではなく?」

エックハルトによると直前までペンを持ち、木札に何か書きつけていたようです」

フェルディナンド様の執務机に近づいてみる。
確かに木札の脇にはペンが転がっている。木札を覗けば文字が切りの良いところで終わるでもなく、直前までまだ書きつけようとしていたことは明らかだ。
場違いだが頭のなかで古畑任三郎のテーマ曲がかかる。これは事故?それとも事件なの?
まずはフェルディナンド自身になることが重要だろう。側仕えに椅子を引いてもらい、フェルディナンドの椅子に座る。
目の前には大きな執務机。
右手の窓には傷一つない。フェルディナンドに向かって何かが投げつけられたわけでもないようだ。
次に真正面。文官たちは壁に沿って一列に並んでいた。わたしが一人ずつ見つめると彼らは今にも気絶しそうな顔色の悪さでこっちを必死に見つめていた。
左手と真後ろは変哲もないただの壁に書棚があるだけ・・・。
わたしがフェルディナンド様を害するとしたらよ?絶対一緒のときには実行しないよね。一番に疑われるし、逃げられないし、デメリットしかないじゃない。しかも狂犬と名高いエックハルト兄様の前でそんな命知らずなこと出来る?出来ないね。

ともかく彼らは容疑者であっても、限りなく白に近い。
こんなの邸に返すに限る。もちろん緘口令は敷くし、見張りもつけるけど。
自分の側近とフェルディナンドの側近しかいなくなった執務室で考えを口にする。

「フェルディナンド様が何かに魔力を注いだり、転移陣が現れたということもないのですよね」
「はい、そのようなことはどちらもありませんでした」
「忽然と消えるなんて、まるで神隠し・・・」

自分で言って気づいた、そう神隠しだ
わたしが言った「神隠し」はあっちの世界の不思議現象のことだったけれど、
こちらで「神隠し」は結構普通に起こりうる現象だ。
貴族院でもないから無意識に除外していたのだ。
領地で神隠しに遭うなんて、やっぱりフェルディナンド様の方が規格外だよね?

「始まりの庭にフェルディナンド様がいらっしゃる可能性が高いと思います」
「戻られますか?」
「もちろんです。けれども準備が先です。リーゼレータは騎獣服の準備を、加工した銀の布のマントも用意しておいてください。ハルトムートとクラリッサは攻撃に使えそうな魔紙、魔術具、魔石などを準備してくださいませ」


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以上!こんなことになってたのかな~という妄想でした(≧▽≦)
始まりの庭に行くときは戦仕度!!師匠をちゃんと真似る優秀な弟子ですwww
そうこうしているうちに貴族院からお手紙が来るんですね;
「ハンネ様にドレッファングーアが降臨し、ローゼマイン様をお呼びです」という一般人には訳わからん文章がw
でもロゼマは一瞬で理解(爆)
「犯人は時の女神だったの!?それに大親友のハンネ様まで巻き込むって許せない!!」と怒り心頭です

そうそう
私、ロゼマの戦装束(騎獣服マント付)想像してさ~~~~
まるで「オスカル様~~♡」と宮廷夫人たちがメロメロになるみたいに、
貴族院で「ローゼマイン様~~♡」となる子女たちが出てくると100%確信してるんだよねwww

オスカル推しのアンドレ×オスカル好きの私がいるんだもん
ローゼマイン推しのフェルマイ好きが流行ってもおかしくはない!ww

ロゼマが帰ってきたら、違う意味で貴族院が一変してると良いな(爆)