ペンを額に

霜月のブログ。当ブログは記事に大いに作品のネタバレを含みます。合わない方はバックしてください。

フェルディナンドの日記

私はどこにでもいる領主候補生、フェルディナンドだ。
今日は側近のユストクスとエックハルトを連れて素材採集に出かけた。
目的はルミナスという花だ。
この花は水の属性が強く、癒しの薬とするに適している。
私の立場は不安定で、毒をまぶされた料理が配膳されることがしばしばある。
毒と分かった時点で食べなければ良いのだがそうもいかない。
そういうときにルミナスから作った薬を飲み物にこっそりと入れ、食事を平らげつつ己の腹のなかで毒を中和していく。
もちろん後で全て吐き出すのだから、素材を無駄にしているとは分かっているが仕方が無い。
食事中に体調不良を起こすほうがまずいのだ。


隠し部屋に入り、メスティオノーラの書を開く。
ルミナスが広範囲の毒に効く薬となることはここに書かれていた。
この書物を得て一番助かったことは毒と解毒薬について詳しく知れたことだった。