ペンを額に

霜月のブログ。当ブログは記事に大いに作品のネタバレを含みます。合わない方はバックしてください。

F様の献身

容疑者Xの献身」大好きな映画です

フェル様って堤さんが演じた高校教師っぽいな~と思うことがあります
境遇の不憫さや人生への諦観、自己肯定感の低い天才なところ、求めたものは大したことのない幸福であったことなど・・・

頼られ、秘密を共有し、特別な繋がりができたことは望外の喜びだったでしょう。
母娘の罪を被ることで男の人生は意味あるものになったのです。
映画の最後、母親が自白し、秘密の共有もなくなり、自分の服役と人生になんの意味も無くなり、自分を幸せにした母娘の慎ましやかで暖かい生活を守れなくなった男の姿は哀れでありました。


フェル様はマインが最後家族の元に帰りたいと言ったら絶対に返したでしょうし、それが出来るのは自分だけだという自負と自分の犠牲で成り立つマイン家族の幸せ、マインからの感謝で彼は幸福感に包まれるのだと思います。

そういう愛し方なのですが、マインは権力のトップにいるし(強ぇ;)、フェルに「絶対幸せにします!」と言いまくるので容疑者Xの号泣ラストとは真逆の超ハッピーエンドになるんですねw