2016-02-21 アンティーク時計2 青の軌跡 だれもそれが正確に動いているかなんて気にもしない。優美なアンティーク時計に求めるのは、そこにある、ということだけ。中身が入ってようが、入ってまいが。 壊れていようが、壊れてまいが。 誰も気にしない。 三四郎が分解したアンティーク時計。伽藍堂の間抜けな時計。でも、誰も困らない。優美な箱が残っていれば良いのだ。 だれもこれに時計としての役割なんか求めていないのだから。 カイはその手に抱いたアンティーク時計を何の感情もなくただ見つめ続けた。 ―――――――――――――――――――――――――――― 暗い(笑)