その男はすでに手足が無かった。捕縛の際と、捕縛後に騎士団によって切られたのだ。男の体には見苦しいとばかりに布がかけられていた。エグランティーヌは眉を寄せ目を背けたい気持ちを抑え込んで、努めて真っすぐ男を見遣った。 「今から、貴方の記憶を見せ…
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