ペンを額に

霜月のブログ。当ブログは記事に大いに作品のネタバレを含みます。合わない方はバックしてください。

私はシュミルである

私はシュミルである
名前はマイン
エーレンフェストの神官長室に住んでいる

神官長は私の毛を整え、爪を整え、食事の指示を出し、健康管理をする私の筆頭側仕えである

「マイン爪が伸びている。切るので大人しくしていなさい」
「あまり食べていないではないか。どこか悪いのか」
「マインこちらに来なさい」

もうちょっと主である私に対して言葉使いがどうにかならないものかといつも思っている。
執務をしている神官長の膝に乗せられたかと思うと、皆の死角であることを良い事に頬っぺをぎゅーと摘まんでくるときもある。
どこまで伸びるのか挑戦しているみたいだ。でも結構痛いので本気でやめて欲しい。
文句を言おうと見上げるけど、そういうときの神官長は大抵無表情で、何かに悲しんでいる。
だから私は甘んじてそのぎゅーを受け入れてあげるのだ。
側仕えに心を配るのもまた主である私の重要な責務なのだ。